(仮)マンションA新築工事


工事経過 

2002.03.09 AAさん邸の打合せです。
前回の打合せで候補をあげていただいた色の見本をつくり、ペンキの色を決めていただきました。

お客様に、ペンキ屋さんがはいっている時にきていただくお時間があれば、その場で調合しながら決定していただくことができるのですが、そのような時間がない場合は見本で決定していただきます。

上の写真がペンキの見本です

2002.03.10 本日はABさん邸の打合せです。
同じく見本を見て塗装色を決めていただきました。

両邸ともこだわった部分の色に関しては、下塗りをした段階でもう一度、最終的な色を現場で確認していただくことにしました。

このような段階でもう色決め、とお思いでしょうが、お客様に頻繁に現場に来ていただくことができない場合は、一週間後からはいる塗装工事のペンキ色を、このような段階で決めていただかなければなりません。
2002.03.13 外部ではもうすぐタイル工事が完了です。
タイルは50角のタイルを張っておりますが、このように300角のシートになっています。

30センチ角のシートを、外壁全面に張っていくわけですから、手作業の手間のかかる作業です。
2002.03.20
下地処理をしているペンキ屋さん
ロフトの上では大工さん



賃貸部分では大工さんがフローリングを張っています
いよいよ工事も追い込みに入ってきました。
外部ではタイル工事、内部では大工工事、塗装工事、キッチン工事、左官工事、電気工事、設備工事の職人さんが入っています。

この時期が一番たくさんの職種の職人さん達が入ります。
各々の職人さんの作業がスムーズに進むように、現場監督さんの手腕のみせどころです。


オーナー邸の浴室では左官やさんが
タイル下地を造っています。
2002.03.27 いよいよ足場がはずれ、いままでシートで見えなかった外観が現われました。
この瞬間は毎回どきどきする瞬間です。


内部はここまでできあがりました。
オーナー邸では床暖房のパネルを設置しています。
2002.03.30
屋上では歩行用ブロックを敷詰める作業中です。
将来屋上緑化の予定がある為、このような仕様を採用しました。
今日はAAさん、ABさん共に現場にきていただき、塗装色の最終確認をしてもらいました。
また玄関扉にステンドグラスを入れるため、ステンドグラス作家の持田真理子さんにも現場に来ていただき打合せをしました。
2002.04.04
問題の手摺です。これでは子供の転落の危険があるので、「このままでは検査済書は発行できない!」と区役所から指摘されました。
「住人は大人だけでも、住人の来客者がお子さんを連れてきたら転落の危険がある」とのご指摘です。
今日は建築指導課と消防署の完了検査です。
消防署の検査は問題なく通りましたが、建築指導課からは指摘を受けました。

指摘箇所は2階の賃貸住宅部分に設置された手摺です。
転落の危険があるので手摺ピッチを狭くしてください、とのことです。

建築基準法違反をしているわけではありません。
今回の賃貸住宅は単身者やディンクス向けの住宅です。
税金で建設し、不特定多数の方が使用する公共建築であれば問題ですが、個人のお客様が、こんな人たちに住んでもらいたいと想定し、自分のお金で建設する建物です。

入居者も自分の目で見て借りることを決めるわけですから、転落の危険を感じたら借りません。
お役所のもう少し柔軟な対応を望みたいところです。

改善には追加の費用がかかりますが、お役人さんにご指摘を受ければ、改善せざるを得ません。
2002.04.10 設計事務所検査 今日は設計事務所検査です。

設計図通り建設されているか、お客様に引き渡す前に事務所として検査をします。
これに先立ち、事前に施工会社の社内検査をしていただいています。

当事務所のほか、設備関係に関しては設備設計者、電気設計者に検査をしてもらいます。
2002.04.13 施主検査 お客様に検査をしていただき、書類上の引渡しをいたしました。

検査で指摘された工事をダメ工事と言います。
ダメ工事を完了させて20日から入居の予定です。
2002.04.17

別途工事で注文した、玄関扉に入る持田真理子さん作のステンドグラスができあがってきました。

使用しているガラスはドイツとアメリカの手焼きのガラスです。
時間帯、天気、季節によりさまざまな表情に変化します。写真ではガラスの美しさがお伝えできず残念です。
2002.04.19 ダメ工事の完了確認 ダメ工事分の完了の確認をしました。
これで明日、お客様に引渡しです。
竣工を迎えることは嬉しいことですが、手塩にかけた子供を手放すようで、毎回少し寂しい気持ちを味わいます。
オーナーさんに気に入られる良い子になってね、と送り出します(^^)
2002.04.20 竣工です。
2001年11月19日に杭工事を始め、5ヶ月間の工事期間でした。
賃貸住居も満室の状態で、無事お引渡しができました。

AAさんに初めてお会いしてから13ヶ月余り、ABさんにお会いしてから12ヶ月で竣工の日を迎えました。
その間、30回ほどのお打合せをさせていただきました。

AAさん、ABさん共にメイル環境が整っていらしたので、毎週デジカメで撮った現場の様子をお送りし、メイルでのご連絡をさせていただいたお陰で、打合せ回数も少なくできました。

賃貸入居者も2/3の方がインターネット募集でいらした方です。
我々の仕事環境も、コンピューターによりどんどん変化していることを実感した現場でした。


工事期間中、長い間ご覧くださいましてありがとうございました。
お蔭様で無事竣工致しました。


back