本漆喰の家 / 住宅/1階RC造2・3階木造/264u
 
40年の純和風のお宅から、今までとまったく趣きの違う洋風住宅への建替えです。

建主さんには明確なイメージがあり、そのこだわりを実現するために、設計者、施工者、各職人さんたちが一丸となり造り上げた、こだわり満載、職人の技満載の住宅です。

2007年1月から設計を始め2008年8月末に竣工、1年8ヶ月の期間をかけ出来上がりました。

当事務所にとりましては、いつもとは違うデザインテイストで、初めて使う材料、金物類も多々あり、楽しい経験をさせてもらった物件でもあります。


1階コンクリート造・大理石タイル貼、 2、3階木造・漆喰壁の混構造。
断熱はセルロースファイバー吹込み、窓は木製サッシで断熱性能、気密性能を高め、セントラルエアコンを設置しました。
家の中央にある1〜3階のオープンな階段が、リターン空気の通り道となり、家中どこにいても温度差のない快適な空間になっています。


本漆喰塗と大理石タイルの外観

玄関

 

室内の壁も全て本漆喰塗 

2階廊下

天井:化粧垂木、米松縁甲板張
壁:漆喰、床:タイル貼の居間

居間

2階ホール

 
 
全て洋風のインテリアのなか、客間は唯一和風の空間です。
杉の造作材に柿渋を塗り仕上げた和室は、新築とは思えないレトロな感じになり、建替え前のお宅の雰囲気を思い出す空間となりました。
照明器具は建替え前のお宅で使っていたドイツ製のペンダント、不思議に和室に似合います。

和室

和室

 

食堂

書斎本棚

洗面所
タイル、金物類、衛生機器類、照明器具は、お客様ご自身が好みのものを探し、輸入ルートはお客様と手分けして、さまざまなルートから輸入しました。

タイルは同じ品番でもロットによりかなり色の差があるため、見本で取り寄せたタイルの中から色を指定し、現地でそろえてもらいましたが、それでもかなりの色の違いがありました。


輸入製品は物を見て発注できる国内の製品と違い、思いがけないところで、さまざまなことがおこり、手間と時間ががかかります。
 

浴室床