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ΟΛΒΟΣ /集合住宅 /鉄骨造3階建 /240u


躯体工事

99/04/12 いよいよ着工です。
今回は事前の調査で、地盤が良いことが確認されていましたので、耐圧板で建物をささえる設計です。
この地域は、関東ローム層が確認できれば地耐力5t/uまでOKです。

たいへん良いローム層が確認できました。
実際は赤茶色ですが、写真ではうすい茶色に見えるところが関東ローム層です。
これだけ良いローム層ですと、載荷試験をすればたぶん10t/u以上は出る地盤です。
99/04/21
耐圧盤と地中梁の一部の配筋がされた状態です。
土が残っているところは階段部分です。

土の搬出・搬入はたいへん費用がかかりますので、このように残せるところはできるだけ元の地山を残す設計にしています。
このようにすればコストダウンをはかることができます。
99/04/26 鉄骨用のアンカーボルトをセットし、耐圧盤のコンクリートを打ちました。
この盤の上に鉄骨の柱が建つことになります。

柱は地中梁の中に埋め込まれる型になりますから、鉄骨を建てた後、残りの地中梁を打設します。
99/04/27 今日は鉄骨を製作している工場での製品検査です。
今回は新潟県で製作しています。
柱・梁が完成しています。

現場に運びこまれてから不備があってはたいへんです。
ですから工場の段階で設計図通り製作されているか、溶接部分はきちんと接合されているかなどを超音波探傷器を使い検査します。
これらの確認も設計監理の仕事です。
99/05/07
今日はいよいよ建方です。
新潟から運ばれてきた鉄骨を現場で2日間で組み立てる予定です。
道路が狭く、また電線などの障害物もありますので、部材の搬入も組み立てもなかなかたいへんです。

このように小型車での搬入は、何台もの車で運ばなくてはならないので、どうしても割高になってしまいます。
クレーンで吊られた鉄骨をつぎつぎと、職人さんが組み立てていきます。
コンクリートに埋め込まれたアンカーボルトに合わせ柱をセットしているところです。
クレーンのオペレーターさんも鳶職さんも、まさに職人技です。
99/05/13
今日は建方検査です。
こうして組み上がった鉄骨が、きちんと組み上がっているかどうか、ボルトはきちんと締められているか、床のデッキは基準通り溶接されているかなどの検査を行います。
99/05/18
道路が狭いので10m以上もある柱を1本で搬入できない為、今回は柱を2節に分けました。ですから一時的にこのようにボルトで止め、後から現場で溶接を行います。

現場で行った溶接箇所は、左の写真のように現場で超音波探傷試験を行います。

このように現場での溶接費、試験費などの費用がかかってしまいます。
これも狭い道路の敷地の建物が割高になる要因のひとつです。
99/05/27 鉄骨がすべて組みあがりましたので、今度は残りのコンクリート工事です。
地中梁と各階スラブのコンクリートの打設です。
これで躯体工事は完了です。
99/06/04 基礎のコンクリート部分です。
1階床が500mmほど地盤より下がっているため、コンクリートの打継ぎをつくってしまうと漏水の原因になることもあります。
ですから今回は基礎の立ち上り部分まで一度に打設しました

型枠が浮いた状態になり施工が難しいのですが、建設会社の腕のみせどころ、無事きれいに打ちあがりました。
99/06/10
外壁のALCの搬入です。
屋根のALCをまず乗せていきます。
各階の外壁は各階スラブにとりあえず搬入され、このように積みあげられています。

現場所長の中根さん。
お客さんの意向がもりこまれた設計図に基づき現場は進められていきます。
設計者の意向は所長さんに伝え、各職人さんへの細かい指示は所長さんから指示してもらいます。
現場がスムーズに進むかは所長さんの腕にかかっています。
99/06/24 ALCが貼りあがり、形が現れてきました。
3階の部屋はこのような天井高3.4mハイサイドライトのある気持ちの良い空間です。

左官屋さんが階段の段板を仕上げているところです。
屋根の上に登るとこんな景色が現れます

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