(仮)マンションA新築工事


工事経過 1

2001.11.19 今回の敷地は直接建物をささえるには少し地耐力がたりない為、杭を打ちます。
地質調査の結果、敷地は支持層が深い為、摩擦杭を使用します。
今回の建物は大きな重い建物ではなく3階建ての鉄骨造ですので、支持杭ではなく摩擦杭で十分支えることができます。

このように竹の節のような形状をした杭を使って土との摩擦力で建物をささえます。このような杭を38本打ちました。
これで安心できる地盤ができました。


摩擦杭はこのように節のある
形状をしています

2001.11.28 基礎の底まで土を掘り、基礎底に砕石を敷きます。砕石の間に杭の頭が見えるのがわかるでしょうか。杭の上に基礎を乗せます。

2001.11.28
基礎の位置を出す為に薄くコンクリートを打ちます。このようなコンクリートを捨コンクリートと呼びます。
この上に墨出しをして、建物の正確な位置を出します。杭の頭が前回よりも良く見えますね。
2001.12.01 施主打合せ 再度、見直ししていただいたご要望をお聞きしました。
また外観の色などのご要望を伺いました。
2001.12.07
基礎梁の配筋をしたところです。

ちょっと小さいですが、遠くに今回の現場の監督さんが見えています。
お客さんの要望は設計者から、実際施工の指揮をとる現場監督さんへと伝えられます。
2001.12.10
基礎の型枠が組みあがったところです。
施工者の社内検査の後、この段階で設計監理者が配筋検査を行います。

設計図通りの鉄筋が入っているか、鉄筋が型枠から指定通り離れているか(かぶり厚さ)などを検査します。

施工者側の検査と、設計者の検査で二重の検査を行ないますので、お客様にとっては安心感が得られると思います。

梁の上に柱が建ちます。
柱を固定する為の太い鉄筋です
(アンカーボルト)
2001.12.12 基礎のコンクリートを打設しました。
2001.12.13 今日は鉄骨の製品検査です。製品検査といっても完全にできあがってからではなく製作中に鉄骨工場に行きました。
全体工程の半分くらいの段階ですと、製作途中の鉄骨と完成した鉄骨の両方を見ることができます。

鉄骨検査、配筋検査など構造関係の検査には構造設計者に同行してもらいます。白衣姿が構造設計者(横田建築研究所:横田氏)です。

溶接の作業も見ることができます。
2001.12.15 鉄骨製作中、現場では型枠をはずし埋め戻しの作業中です。

2001.12.18 鉄骨が予定通りできあがり本日は建て方です。
今回の敷地は6mの道路に面しているので3階までの柱をそのままの形で搬入できました。

都内の住宅地では1本で持ってこられることが少なく、2つに分割することが多いです。
当事務所にとっても、久しぶりに1節で建て方ができました。

梁の上の鳶さんが見えますか?
毎度のことながら関心する作業です。
2001.12.20 上棟しました。
鉄骨の倒れがないか、ハイテンションボルトがきちんと締められているかなどを検査します。
2001.12.26
階段は錆びにくいように亜鉛メッキをしました。
銀色に見えているところが亜鉛メッキです。
メッキの工程分ちょっと遅れて現場に到着です。
きれいに亜鉛メッキができました。

建物内部ではデッキに配筋を行っています。
鉄骨造は鉄筋コンクリートに比べると建物重量が軽い為、やはり地震の際揺れを感じます。

それらを軽減するために柱・梁のサイズを大きくしたり、厚い材料を使います。床の剛性も高めています。
これらのことは多少建設費アップになりますが、居住性は良くなります。

できあがった建物を外から見ただけではこのような配慮はわかりません。
設計事務所に頼んだ建物は高いとよくいわれますが、坪単価のみの比較で安いばかりを評価していると、これらの内容を見逃してしまいます。

2001.12.29 昨日床のコンクリートを打設しました。
これで仕事納めです。
お正月休み中、十分な養生期間がとれます。

本日はお客様に現場を見ていただきました。
事前に用意した、大きな面に貼ったタイル見本を見ていただき、外壁のタイルを決定していただきます。タイルの納期を考えると、このような段階で決めていただかなければなりません。
まだ鉄骨だけの段階で外壁を決めていただくのは、なかなか全体をイメージできないと思います。
外観パースや3Dをお見せして決定していただきました。


back next