(仮)マンションA新築工事


工事経過  2

2001.01.11 施主打合せ 4月中旬竣工の為、そろそろ入居者募集の準備を始めます。
本日は募集と入居後の管理を依頼する管理会社に出向き依頼しました。
入居者募集は、まずはインターネット上で募集を始めます。
2002.01.16 外壁が搬入されました。
取付け方法はスライド工法を採用しています。
地震の際、外壁も建物の揺れに追従する方法です。

今までの取付方法ですと、大きな地震の際パネルが脱落するおそれがありましたので、最近ではこのような乾式の方法を採用します。


スライド工法の取付部

2002.01.19 施主打合せ 本日はキッチンセット、設備機器類の最終決定をしていただく為にお客さまとショールームに行きました。
設計段階で一度見ていただいていますが、最終確認と色を決めていただきました。
2002.01.23 外壁を取り付け始め部屋の感じがわかるようになりました。
1階の道路に面した部屋は通りから覗かれないように、高い位置に、このような小さな窓をたくさんつけています。
2002.01.30
3階のオーナー邸です。天井高さを3mとったボリュームのある空間にしています。

都内の住宅地では隣地と接近している場合が多いので、やはり3階(最上階)が一番日当りも良く、環境が良いです。
ですからどうしても1階で庭がほしい、高いところは不安があるといったご要望がない限り、3階にオーナー邸を配置することをお勧めしています。

専用の住宅用のエレベーターを設置すれば、階段の上がり降りの不自由さも解決できます。
費用は約200万で設置できます。

2002.02.02 施主打合せ お客さまには本日もまた、一緒にショールームに行っていただきました。
照明器具の最終決定と、新規に購入する家具を見ていただきました。

照明器具のだいたいの位置は設計段階で決めていますが、細かい寸法は選んだ器具により決定する為です。

また家具は、置きたい家具により現場の細かい寸法調整をしたり、現場でつくる家具の色合わせをしたりする為です。
2002.02.06


鉄骨部に耐火被覆を吹く為にこのようにシートで養生をしています。

個人住宅の場合は鉄骨をそのまま見せるようなデザインにできますが、集合住宅の場合は鉄骨部分は被覆しなければなりません。

火災が発生した場合、鉄が溶け耐力が落ちないように耐火被覆材で鉄骨のまわりを被覆します。

今回は岩綿を吹付けます。



被覆材料が運びこまれました。
2002.02.14 本日は消防署の中間検査を受けました。
出来上がってしまっては見えない箇所の施工方法を検査してもらいます。

集合住宅の場合、万一となりの住戸が火事になっても、他の住戸に燃え移らないように上下左右の住戸間をきちんと防火区画しなければなりません。
特に設備の排水管や給水管は、縦に貫通していますので、それらの配管の貫通箇所の防火区画の処理を気をつけます。
これらをきちんと施工することにより防火上、安全な建物になります。

写真は耐火被覆が吹き終わり、天井の下地を作っているところです。
2002.02.21 本日は設備設計者(東洋設備事務所)と電気設備設計者(HAN設備設計)の現場検査です。

大規模な設計事務所では、全て社内で設計しますが、アトリエ事務所の場合は設計事務所から構造設計事務所、設備設計事務所、電気設計事務所に各々の設計を依頼します。

当事務所の場合も各設計事務所に設計を依頼し、現場の検査も立ち会ってもらいます。
設計契約はお客様とシーン設計工房の間で結んでおります。

図面だけではわからない部分を各設計者から現場の施工者に伝えてもらうことが、より良い建物の建設につながります。
2002.02.23 今日はお客様と現場打ち合わせをしました。

現場は壁、天井の下地が出来上がっている状態ですので、部屋の広さや天井の高さをだいたい体感していただけます。

電気の配線が終わり、ボードを貼る前にスイッチの位置や照明器具の位置を確認していただきました。
できあがってからのスイッチ類の移動は大きな手戻りとなります。図面では確認していただておりますが、実際現場で再度確認していただいたほうが、よりわかりやすいです。

また壁、窓枠、ドア枠などの塗装の色のご希望をお聞きし、次回までに色見本をつくり決めていただく予定です。

今日現在で、賃貸住宅6世帯中5世帯の入居者が決定しています。
すべてインターネット上での募集で決まりました。
現場はまだこのような状態ですが、この段階で入居者が決まったということは、今回の計画の入居者ターゲットに間違いがなかったと言えます。

竣工まで2ヶ月を切りましたが、あと1世帯ですからひと安心です。
2002.03.01 賃貸部分は床の下地が張られました。
集合住宅の場合どうしても上下間の音が問題となります。
今回はLL45の遮音仕様です。
この下地材の下に吸音材が入っています。
2002.03.06 年末にお客様に決めていただいた、外壁のタイルを張り始めました。
納期は2ヶ月以上かかり、ぎりぎり間に合いました。
分譲マンションの外壁はほとんどがタイル張りであり、また3月末竣工の物件が多い為、この時期タイルの窯は大変込み合っています。

この建物の竣工は4月の為、時期が少しずれたので助かりましたが、このように材料や工事時期によっても、納期は気をつけなければなりません。


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