Apartment TOKU 新築工事


工事経過 3

2003.01.06 現場は仮囲いがされ、まだお休み中です。
明日から作業開始です。
2003.01.09

1階の壁配筋が始まりました。

賃貸住宅の1階はとかく嫌われがちです。それらのデメリットをなくす為、今回の計画では1階の天井高を3m近くとり、ボリュームのある空間を造ります。

追って説明していきますが、打ち放しコンクリート仕上げで階高が高い場合は、施工面でいろいろ気を使います。



鉄筋は工場で加工され、現場に運び込まれ各部位ごとにきれいに並べられています。
2003.01.14
壁配筋が完了しました。
黄色の丸いものは鉄筋のかぶり厚さを確保するためのスペーサーです。
鉄筋がコンクリート表面近くにありますと、錆びやすくなってしまうため、建物の耐久性上、鉄筋を所定の厚さのコンクリートで保護します。

室内はコンクリート打放し仕上げの為、型枠の製作にも気を使います。
事前に型枠大工さんと相談しながら、パネルの割付を決めていきます。
Pコンも同じピッチできれいに取り付けられています。

これらを気をつけながら作業していくので、打放しの建物は材料代は替わりませんが、手間がとてもかかります。
2003.01.16
<1>


<2>
外側は外断熱で隠れますので、打放し仕上げの内部を優先して内部から型枠を建てました。
<1>の写真のように内部ができあがり、<2>は外の状態です。

コンクリートは打設の時は液体です。固まれば強固なものになりますが、固まるまでは大きな重量のおもりが乗った状態と同じです。
階下に対しては大きなおもりが乗った状態、また型枠に対しては大きな圧力がかかります。

ですから急に圧力をかけない為に1周目には各壁の半分くらいの高さまで打設し、2周目に上まで上げるような打設をします。
しかし、このような方法ですと2周目のコンクリートを打設の際、すでに下のコンクリートが固まってしまっている為、打継ぎの線が出てしまいます。

打放し仕上げの場合はこの打継ぎの線を出さない為に、一気に壁上までコンクリートを打設します。
階高が高くなればなるほど、コンクリートの圧力は高くなるので、型枠を強固に作らなくてはなりません。

そのようなわけで、階高の高い打放しコンクリート仕上の施工はたいへん気を使います。型枠大工さんの腕に大きく頼るところがあります。
2003.01.23 水色に見えているところは断熱材です。
エントランスホールの部分で、この上の住居は床下が外気にさらされるのでこのように断熱材を敷いています。
2003.02.25


<1>



<2>
構造設計者:横田氏による配筋検査です。<1>

鉄筋屋さんはとても気を使ってきれいに施工してくれています。厳しい横田氏の検査も合格です(^^)
<2>
2003.01.27 区役所の構造検査です。
雨の中、ご苦労さまです。
きれいに配筋されているとお褒めの言葉をいただきました。
2003.01.28

1階コンクリートの打設です。

スラブ上では流れやすいようにバイブレーターで振動を与えていますが、1階ではコンクリートが隅々にまできちんと流れ込むように、木槌で型枠をたたきます。

ハイテクな現代でもこの作業は昔から変わりなく、いまだにこの原始的な方法で行っています。
しかしこの作業が、きれいなコンクリートにつながります。内側外側にそれぞれ
2人ずつ配置してたたいています。
2003.01.30 2階の床までできあがりました。
養生期間の為、現場は静かです。


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